Infertility

不妊手術

むやみな繁殖だけでなく、
問題行動や病気も防げる手術です

子どもを産ませる予定がないワンちゃんやネコちゃんに対して、当院では積極的に不妊手術、去勢手術を勧めております。
手術を受ける前には、そのメリットとデメリットをきちんと理解しておきましょう。分からないことがあればお気軽にご相談ください。

避妊手術(メス)

避妊手術を行う場合、全身麻酔をし、両側の卵巣もしくは子宮も摘出します。若いワンちゃんやネコちゃんだと卵巣だけの摘出のみで基本的には効果が期待できますが、異常があると見られる場合には子宮を摘出することもあります。
手術後は、10日ほど経過してから抜糸を行うことになります。
避妊手術に対して、むやみな繁殖を防ぐだけではなく、近年では生殖器関連の病気を防ぐという役割も持っており、卵巣嚢腫や子宮蓄膿症、乳腺腫瘍といった病気を防ぐ目的にもなっています。
さらに発情期がなくなることで、その時期特有の鳴き声や、発情出血などを防ぐことにも効果があります。

避妊手術に適した時期

避妊手術は、生後6ヶ月以前の性成熟する前に行うことを推奨しています。性成熟する前に不妊手術を行うことによって、乳腺腫瘍を9割以上の確立で予防できると考えられているためです。
ワンちゃんの場合、腫瘍の中でも乳腺腫瘍が一番発生確率が高いと言われており、その5割ほどが悪性(癌)、ネコちゃんの場合だと9割以上が悪性であると言われています。
こうした病気を防ぐためにも、早期の不妊手術が効果的です。

去勢手術(オス)

オスの去勢手術では、全身麻酔をして両側の精巣(睾丸)を摘出します。ネコちゃんの場合だと必要ありませんが、基本的には手術後10日ほど経過すると抜糸が必要になります。
オスの去勢手術を行うことで、生殖器関連の病気、前立腺肥大や精巣腫瘍、肛門周囲腺腫などの予防効果が期待できます。攻撃性を低下させ温和な性格になることもあり、そのほかマーキングやマウンティングなどの問題行動を防ぐことにも繋がります。

避妊手術に適した時期

避妊手術が適しているのは性成熟前です。そうすることで性に関して、人間と生活する上では問題行動とされることを防ぐことができるでしょう。
避妊手術とは別でワクチンの接種もありますので、その関係から当院では生後4か月・5か月ほどの時期で去勢手術することを勧めています。
具体的な状態はには個体差がありますので、詳しくはご相談ください。